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〝真〟MonsterRaper
第6章 地を這う女神
果てしなく深い森が続いていた。
一本一本は太く、たくましく育った大木であるにもかかわらず、遠くから見れば、寄り集まった枝場は大海の水面を思わせる。
風にゆれる様子は、あたかも海面に立つ波のようだ。
基本的にモンスターの戦法はゲリラだ。
突然の奇襲。
だが、銃や爆弾で攻撃してこないだけ、ありがたい。
そこで立ち止まり、見上げたのは偶然だった殺気を感じたのかもと言ってもいい。
巨大樹の根が蔦となりぶら下がっていたので警戒した時だった。
木の上に、何かがいる。
目が合った。
体が緊張した。
俺はその場から飛び退いた。
何かが木から飛び降り、俺に襲いかかってきたのだ。
起き上がり構える。
最初に気づいたのは、バランスの違いだ。
翼のあるモンスターは足元が安定していない。
頑丈でありながらも細い後足で体を支える。
しかし---
蛇は違う。
バツグンの安定感で今回は木にまで登って奇襲を仕掛けてくる相手。
「…会いたかったぜ、森の女神」
「骨ノアル人間来テイルと聞イタガお前ダナ?ソノ緑色の服が目印ダ」
すらりとした全身像にくびれたウエスト、引き締まってシックスパックのある腹筋。
お尻や胸などは大胆に露わになっているが一切の汚れもなく白い肌は化粧品のモデルを凌駕しているほど透明でグラビアアイドルを一段飛ばした美しさだ。
燃えるような赤く長い髪が風に揺れ、炎のように見える。
人間で言えば膝上あたりからが蛇の尾となっている。
ジャスワントはドラゴンと言っていた、確かに彼女の瞳孔は猫を思わせる縦長だ。
しかし…迷彩服が目印とは…。
「なぜ俺を知っている?」
「ハーピーから聞いタノヨ」
「君には俺の子を孕んでほしい。大人しくゆうこと聞いてくれないか?」
「私を倒せたら聞いテヤンヨ!」
会話中にレバーを引いて大きな木の実で作られた弾丸を装填した。
そしてレバーを戻す。
スコープはあるが、腰に構えただけで撃つしかない。
ただ、大まかな方向はわかるものの、細かな狙いはできない。
「フシュゥゥゥゥルルゥゥゥ……」
低い声を上げながら威嚇してくる。
かわいい外見から想像もできない声と口から垂れでる細長い舌は蛇だ。
ナーガなのか?
一本一本は太く、たくましく育った大木であるにもかかわらず、遠くから見れば、寄り集まった枝場は大海の水面を思わせる。
風にゆれる様子は、あたかも海面に立つ波のようだ。
基本的にモンスターの戦法はゲリラだ。
突然の奇襲。
だが、銃や爆弾で攻撃してこないだけ、ありがたい。
そこで立ち止まり、見上げたのは偶然だった殺気を感じたのかもと言ってもいい。
巨大樹の根が蔦となりぶら下がっていたので警戒した時だった。
木の上に、何かがいる。
目が合った。
体が緊張した。
俺はその場から飛び退いた。
何かが木から飛び降り、俺に襲いかかってきたのだ。
起き上がり構える。
最初に気づいたのは、バランスの違いだ。
翼のあるモンスターは足元が安定していない。
頑丈でありながらも細い後足で体を支える。
しかし---
蛇は違う。
バツグンの安定感で今回は木にまで登って奇襲を仕掛けてくる相手。
「…会いたかったぜ、森の女神」
「骨ノアル人間来テイルと聞イタガお前ダナ?ソノ緑色の服が目印ダ」
すらりとした全身像にくびれたウエスト、引き締まってシックスパックのある腹筋。
お尻や胸などは大胆に露わになっているが一切の汚れもなく白い肌は化粧品のモデルを凌駕しているほど透明でグラビアアイドルを一段飛ばした美しさだ。
燃えるような赤く長い髪が風に揺れ、炎のように見える。
人間で言えば膝上あたりからが蛇の尾となっている。
ジャスワントはドラゴンと言っていた、確かに彼女の瞳孔は猫を思わせる縦長だ。
しかし…迷彩服が目印とは…。
「なぜ俺を知っている?」
「ハーピーから聞いタノヨ」
「君には俺の子を孕んでほしい。大人しくゆうこと聞いてくれないか?」
「私を倒せたら聞いテヤンヨ!」
会話中にレバーを引いて大きな木の実で作られた弾丸を装填した。
そしてレバーを戻す。
スコープはあるが、腰に構えただけで撃つしかない。
ただ、大まかな方向はわかるものの、細かな狙いはできない。
「フシュゥゥゥゥルルゥゥゥ……」
低い声を上げながら威嚇してくる。
かわいい外見から想像もできない声と口から垂れでる細長い舌は蛇だ。
ナーガなのか?