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〝真〟MonsterRaper
第7章 デュラン-番外編
デュランは重々しい武装でゴブリンの洞窟に向かっていた。
弓と毒矢、頭にはコイフと呼ばれる鎖帷子の兜をかぶっている。
盾の内側には大型のダガーが仕込んである。
ドラゴンの牙から作った太い刃で切味は低いが、打撃能力も備えたダガーだ。
そしてレイピアだが、これも毒を塗りこんでいる。

洞窟は森を抜けた、巨大な岩だらけの場所あった。
日の光に弱い傾向のあるゴブリン攻略のため、真昼から向かっていたのだ。
真昼の彼らは寝ていることが多い。
だが、敵は何匹かはわからない。

目指す洞窟に着いた時、二匹のゴブリンが入り口に立っていた。
赤褐色の肌にボロボロの皮の鎧と腰には小剣ナイフを吊り下げている。
木の小さい円形型の盾、バックラーを装備していた。
壊れながら身を守る弱いものだが、動きやすく、一回のバトルで使用する消耗品としては優秀な盾でゴブリンとしては重装であろう。
岩陰に身を隠す、デュランには気づいていない。

『二匹いては気づかれるな…』

デュランは水筒から水を少量取り出して顔に塗って目を瞑った。
両手を正面に伸ばし手を組んで精霊魔法を唱えた。

「精霊ウインディーネよ-静粛な音無き吐息の一部に我を変えよ、ミスティー……」

--トンっ
詠唱中のデュランの肩に手が置かれた。

『!?』

「キャ、キャプテンジャパン!?なぜここに?」

石田尚樹が彼のもとに現れたのだ。
いつもの迷彩武装でパルティアを抱えている。

「貴公の妹が来てな。用心棒の依頼だ」

「あ、アンタを雇う金なんかないはずだ」

「もう、前金はもらっている」

「なんだと?ま、まさか……」

「貴公の妹は無事に帰ってきてくれたら、身体で払うと言ってきた」

「ならば、キャンセルだな。好きな女どころか妹まで貴様に犯されたら俺は命にかけて、あんたを殺すぞ」

「黙ってろ。俺が左を狙う。貴公は右だ」

「ゴブリンを殺せるのか?」

「このドングリ弾では殺せないが気絶させることは出来る。それに間もなくジャスワントが来てくれるから貴公とゴブリンは回復もできるぞ」


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