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〝真〟MonsterRaper
第7章 デュラン-番外編
「殺さないと意味がないだろう。ドングリとか、戦いをなんだと思ってやがる」

デュランは石田を横に押しのけると、水筒のフタのみを解放した。

「水の聖霊よ。貴女にはわかるはずだ。人間の欲に眩む視界を閉ざせ」

デュランは精霊語で水筒の中の精水に呼びかけると、その声に反応したウインディーネは、藍色の塊になって水筒からニュルニュルと這い出てきた。
人形の形からパッと大きく布切れのような水膜になって石田の顔に目掛けて飛びかかった。

愛らしい少女人形型だったこともあり、石田は油断し、顔にその幕を浴びてしまった。

「ううぅっ」

ジェルが目に貼りつき、目を開けることができなくなった。
視界を塞ぐ、精霊魔法であるが、呪文ではなく、デュランとウインディーネの信頼関係があってはじめてできる芸当といえた。

「クソガキ…てめぇ…」

「クロスボウに頼る人間のあんたが目が見えなきゃなんもできねぇ…下手に声を出すとゴブリンに殺(や)られるぜ。俺は人間は大嫌いだ…でも、あんたがコボルトの村やジャスワントを命懸けで救ったというのは認めているが、俺は精霊の加護が受けれない種族は、この地球が認めていない存在だと思っているんだ…あんたは人間の男だから女を犯し、とにかく種を残したいってことが第一優先なのはなんとなくだが、わかるが、俺は自分ために戦ったことはない、村のためだ」

石田は、自分の目の前にいる相手がダークエルフなのだと呪った。
人間は銃を使って初めて、地球上の生物と対等以上だといえる。
間合いがあれば、相手が歴戦のエルフやドワーフでも訓練を積んだ人間に勝つことは不可能である。
だが、魔法という、まやかしを信じていない石田は、エルフの魔法に盲目な考えがこびりついている。
それは、魔法を警戒していては、対細菌兵器の訓練が無駄になるからだと。
見えない武器を想定した訓練に魔法がないというだけで石田は魔法を軽率に考えているのだ。

「デュラン…俺がブチ切れる前に、これを解除するんだ。協力はするが、ニ・ン・ゲ・ンは亜人を殺す決まり(摂理)がねぇんだよ」

「尊敬するよ…この状況で、あんたはその態度が取れる。本当は理由はどうあれ駆けつけてくれたことは感謝してるぜ」

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