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4+1 刺激的な存在
第7章 衝突
ーコンコンー

「へ…?」

「今野様。失礼いたします。」

私は急いで、乱れた浴衣を直す。
和樹は、私をスッと隠してくれる。

「お夕飯の件で伺いました。
 何時がよろしいでしょうか?」

「18時~19時の間でお願い出来ますか?」

何事も無かったかのように振る舞う和樹。

「かしこまりました。
 では、ごゆっくりおくつろぎ下さいませ。
 バスタオル多めにお持ちいたしますか?」

「大丈夫です。ありがとうございます。」

「失礼いたしました。
 では…。」

仲居さんは、深々と礼をして、部屋を出て行った。

「和樹!ビックリした!」

「本当だよ…せっかくイイ感じだったのになぁ…。
 せっかくだから、ここら辺浴衣で歩けるらしいし、散歩でもしてくる??」

「うん!」


私たちは、近くまで散歩に行くことにした。
週末ということもあって、人出も多い。

たくさんのカップルもいる。

「ねぇ?俺達も恋人同士に見えてるかな?」
優しい笑顔で見つめられる。

ードキッー

「んー。見えてるかな?きっと!」

「先輩?手繋ご。」

「う、うん。」

女「ねー!あの男の人カッコいい!」
女「本当ー!彼女羨ましい!」
女「あの人、どっかの社長じゃない?
  23歳で会社設立した、イケメン社長とかいって雑誌にのってた人だよ!」

「……。やっぱり恋人同士に見えてるみたいだな!」

和樹も女の人の話を聞いていたようだ。
やっぱり、和樹は誰が見てもカッコよく、注目されてしまう。

なんだか、和樹は機嫌がいい。
そんな横顔がかわいい。

あるお店の前で止まる和樹。

「先輩ここ入っていい??」

カワイイ和風のアクセサリーショップのようだ。

「かわいいー!私もみたい!」

店内は、キラキラしたアクセサリーがたくさん。
私は、ひときわキレイな、かんざしに目がいく。

「先輩に似合いそうだね!
 着けて欲しいから、プレゼントしていい?」

「え!悪いから、自分で買う!」

「俺がプレゼントしたいんだから、素直に受け取って!
 ね?」

そっと、かんざしを髪につけてくれる。

「カワイイ。」

ーちゅっー

「人がたくさんいるのに!/////」

「大丈夫!」

和樹には、振り回されてばかりの私。しかし、憎めない。
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