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4+1 刺激的な存在
第8章 4人
まさか、その合コンに大好きだったあの人がいるなんて。
彼女は、俺に気づいていないようだった。

俺も昔とは、雰囲気が変わった。

しかし、彼女も随分大人の女性へと変わっていった。
そのまなざし、立ち振る舞い、全部大好きだった。
彼女は、優しい人だ。
今の俺がこうしているのも彼女のおかげかもしれない。
少しでも、彼女に近づこうと、努力した結果だった。

また、彼女と再開できた喜びもつかの間。
彼女に言い寄る男がいるらしい。 

そいつは、彼女と同じ部署の男だ。




「佐藤!あの商品の話つめたか?!」

「うわ!今やってます!すいません!
 あと、少しで出せるんで、待ってください!
 先輩!コーヒーおごりますから!」

「巧先輩大丈夫ですか?
 私、手があいてますから、お手伝いします!」

彼女は、俺の後輩で、俺の好きな人でもある。
公私混同?
そんなの、言われなくてもわかってる。

「本当か?!助かる!
 このお礼は、必ずする!」

いつも笑顔で他人に気遣いができる彼女は、密かに思いを寄せる男も多い。

彼女が、新入社員の時に一目惚れしてからもう何年経つかな?

彼女は、月が太陽かといったら、太陽のようなイメージだ。
しかし、時々見せる月のような雰囲気が気になってしょうがない。
新入社員歓迎会の帰りに、あるバーで飲み、面白いマスターがいた。
きっと、彼女は、マスターが好きなんだと思った。

そんな彼女を振り向かせたい一心だった俺は、彼女の家に行くことなった。
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