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4+1 刺激的な存在
第15章 始めから築く
「はぁ…今日は、会えると思ったのになぁ…。」
がっくりと肩を落とす和樹。

「社長。最近はお疲れのご様子ですが…。」

最近よく社員に言われる言葉。
今会社を波に乗せておかなければ…今じゃないとダメなんだよ。
先輩に恥じないように。
ここ一カ月の一日平均の睡眠時間は、三時間弱。
それでも、頑張れるのは先輩がいるから。
寝る間を惜しんだって、先輩に会いたい。
あの笑顔が一番の癒やしだ。
けれど、最近は先輩も忙しいせいか会ってくれない。
もしかして…また距離を置かれてる?
今度こそ、好きな男ができたか?

「あぁっ!ダメダメ…。弱気になってどうすんだよ…。」

少し、焦っているのだろう。
少し…いや…かなり。

「今日は、先輩に会えないし、明日分の仕事まで終わらせよう!」
気持ちを奮い立たせ仕事に打ち込む。
しかし、さっきの電話で元気がなかった先輩が気になって仕方がない。

ー♪ー

「ん?!先輩?!」

メールの相手は、好きでもない女。


和樹に会いたいです。
また、一晩過ごしたい。連絡待ってるね。


「なんだよ…。先輩じゃないのか…。」

オレが弱っていたときに、一晩過ごしてしまった女だ。
いつもなら、ことを終えると帰っていたのに…。
この女は、先輩に似ていた。
他人の空似。
それでもいいと俺を受け入れた。
この人と肌を合わせるたび、先輩といるような錯覚になった。
しかし、先輩の代わりはいない。
もう、終わりにしなければ…。

俺の人生の中で先輩以上に好きになれる人なんて現れるのか。

どんどん、マイナス思考になっていく。
もし、この女がそうだったら…?
いや…有り得ない。しっかり、けじめをつけなければ。


もう、会えない。
ごめん。君ならもっとしあわせになれるよ。


そう、メールを送信した。

ー♪ー

わかりました。
あの先輩と再会できたのかしら?
和樹が幸せになれるなら。
今までありがとう。


潔い女は、嫌いじゃない。
オレの中である決心がついた日だった。
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