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4+1 刺激的な存在
第3章 お見通し
「………。」

「……………。」


無口な人だな。

気まずく思ってるのはお互い様なのに、どちらからも話しかけようしない。

「………。
 今日は、天気がいいね。気持ちいい。」

風にサラサラ流れる髪。
ほんのり、かおるムスク。

(絵になる人だなぁ…。)

私は、驚いた。

「桜も咲いてるね。俺、春すきなんだよね…。」

イメージ的に、冬っぽいのに…。

「そ、そうですね!
 お花見も出来そうでよね!」

「する?お花見。」

(わわわわ!その、微笑んだ顔は反則ですって!!)
顔が赤くなる。

「……。二回目。」

「へ?」

「顔。赤くなった回数。」

「今日は、あ、暖かいからですよー…。」

「ふーん。あんた、春嫌いでしょ?
 好きじゃないって、顔に書いてある。」

お見通しだ。
なんなの?この人。

突然歩くのを止めた。
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