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4+1 刺激的な存在
第1章 距離が縮まる
「惣さん!聞いて下さいよ!こいつ、歓迎会なのに浮かない顔してるから、なんか悩みでもあるなら聞こう!って思ってきたんですよ!」
(先輩また、その話になったよ…。)
私は、話をまたそらそうとする。
「ふーん。こいつ、すぐ顔にでるもんな!
しかも、元気で活発なイメージかるかもしんねーけど、
以外と冷静に物事考えてる奴だからなー。
こいつは、なかなか、自分の悩み事とか他人に言わないんだわ!
だから、悩み事と愚痴をよく聞く担当は、俺だもんな!あっはっは!」
マスターは、私をよく見てる。私を理解してくれているから、話やすい。とっても落ち着く人だ。つい、閉店まで話してしまうくらい、仲良しだ。家が近いこともあって、店じまいしてから一緒に帰ったりもする。
「ちょっとマスター!余計なこと言わないでよ!///」
「あー。わりーわりー。つい!うっかり!はっはっは!!」
私は、佐藤先輩を見る。
「マスターは、よくこいつのこと、知ってるんですね!」
(あれ?)
先輩の目が笑ってないように見えた。
だいぶ、長居してしまって、時間は24時をとっくに越えていた。
「また、きてくれよ!佐藤くん。今日は、こいつを頼んだよ!俺、いつも送らされるんだわ!あっはっは!」
「また、余計なことを!1人で帰すの心配だって言って送ってくれるじゃん!
佐藤さん!マスターの言うこと気にしないで下さい!すみません…!1人で帰れますからね!」
「マスターも過保護だなー!笑
今日は、直帰して大丈夫ですよ!俺が責任持ちますから!」
(あれ?)
また、感じた違和感。
そんな、違和感を覚えつつ先輩と家路を急ぐのであった。