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第5章 再会は突然に。

「そんな、こともあったなぁ…。」

ある男性を目で追いながら、ボソっと呟く私。

和樹に似てるなぁ…。
あんなふうに、スーツなんて着ちゃって、もう就職もして立派な社会人なんだろうな。
和樹は、今頃何してるんだろう。
かわいい彼女に私にしてたみたいに…してるのかな…。
何より、元気かな…。

そんなことを考えていた。


「お待たせー！ごめんね！電車が遅れちゃってて…。」

有紗がやってきた。

「ううん！大丈夫！急ぎ足で買い物しないとね！」


有紗は、真っ白な清楚系なワンピースを。
私は、春らしい小花柄のワンピースを選んだ。

「これで明日もバッチリ！いい男ゲットするぞー！」
意気込む有紗。
「そういえば明日どんな、人が来るの？」

「うーんと、顔はイケメンじゃないけど、中身が良さそうな人！」

「え、えーと…。そっか！なんか、抽象的というか…わかりにくいっていうか…！てか、有紗がイケメン以外の人って珍しい！」

「やっぱり、不細工は３日で慣れるでしょ？！やっぱり、結婚するには中身よ！中身！」


そう意気込む有紗と別れ、家路に着くのであった。