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4+1 刺激的な存在
第5章 再会は突然に。
和樹の言っていることはどこまで本当なのかわからない。 


「和樹…。あの時は…お互い若かったよね…。」

「そうだね。俺は、先輩のこと今でも好きだよ。」

ーズキンー

今和樹が言った好きって言葉は、どういう意味だろう。

「その言葉…。」
和樹をじっと見つめる

「あー。もー。先輩鈍感すぎ。
 俺は、学生の頃から今まで、ずっと好き。
 先輩と連絡とれなくなったことがきっかけで、色々あったよ?
 社会人と学生じゃー…なんか、かっこ悪いとおもったんだよ。」

拗ねたような顔をする和樹。

私の心がその時の記憶を思い出させるかのように、ズキズキする。

「勝手に決めてごめんね…。
 和樹と私は、ただのセフレだと思ってたの…。
 その関係が辛くて…。お互いの為に別れた方がいいって思ったんだ…。」

「先輩の辛い気持ちわかってあげれなくてごめんね。」
和樹は、私から目を背けた。
そして、悲しい顔をしている。

「和樹…。そんな顔しないで…。」

「それじゃあ、あの頃みたいにキスして。」
和樹の顔は、真剣だった。

「……んじゃ…目つむって…。」

「…ん。」
ゆっくり目を閉じる和樹。
その顔は、少し大人びた和樹だった。

ゆっくり唇を重ねる。
「んっ。」
ついばむようなキスから、ねっとりとしたキスへと変わっていく。

「んん!っはぁ…。」

「先輩。声漏れてる。カワイイ…。」

ークチュっー

「っっん!ふぁっ…ん。」

「先輩。
 今日は、一晩中先輩をいじめたい気分なんだけど、明日から、海外の出張が二週間あるから、朝早いんだ…。
 ごめんね。だから、家までしか本当に送れないや…。」

私は、どこかで期待していたかもしれない。 

「そっか…仕事忙しいんだね。」
「んー。ぼちぼち!
 帰って来たら、会おう。電話するから。」

「わかった。送ってくれてありがとう。おやすみなさい!」

「おやすみ!」

ーチュッー
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