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ツゥルーライズ
第1章 一回目
最後に彼女と逢ってから十日が過ぎた。
いつも通り、お互いの仕事帰りに待ち合わせて、ホテルに入った。
そして、営みも終わりに近づいていた時だった。
私が射精するために、正常位になって動く段階になった。
射精する気になってるから、動くたびに、下腹部からせり上がって来るものがある。
私はそろそろだというとき、一旦、由美の中から引き抜こうとした。
コンドームを付けるためだ。
しかし、由美が私の腰に手を回すと、私のその動きを止めた。
そして私を下から見つめた。
「いいよ……正樹さん……今日は付けないで……中に出して」
「え? どうして?」
私は慌てて聞き返した。
「多分……明日あたり生理来そうなの……分かるの」
「ほんとに……?」
その問いかけは、二つの意味を持っていた。
一つは、中に出していいのかと、いうこと。
もう一つは、生理が近いのかと、いうこと。
どちらも本当なのだろうか……?
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