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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第2章 触覚の虜囚
俺はホットジェルマスクを外した。
室内の光がとびこんでくると思い
眼を細めていた。
「……?」
室内は暗かった。
照明はギリギリまで絞られていた。
スミカが暗くしたのか。
ややぬるくなったマスクを渡すと
スミカは俯き加減で、立ち上がった。
暖色の闇に浮かぶ、女の後ろ姿。
僅かなひもと、その結び目だけを纏った
ほぼオールヌードだ。
短大生に似つかわしい背中。
官能的なライン、ほんの少し青さのある背筋。
……重力を無視した尻肉。
扇情的だ。
しかし幾ら眺めたって、ただの目の毒だ。
欲求不満が募るだけだろう。
「そのままでいらしてください
フェイシャルケアをするので」
ウェットティッシュで手を拭き、戻ってきたスミカは
そうアナウンスしてきた。
もう、俺の望む流れとは完全に別方向だ。
かけ離れている。
どうでもいい気分だ。
* * *
室内の光がとびこんでくると思い
眼を細めていた。
「……?」
室内は暗かった。
照明はギリギリまで絞られていた。
スミカが暗くしたのか。
ややぬるくなったマスクを渡すと
スミカは俯き加減で、立ち上がった。
暖色の闇に浮かぶ、女の後ろ姿。
僅かなひもと、その結び目だけを纏った
ほぼオールヌードだ。
短大生に似つかわしい背中。
官能的なライン、ほんの少し青さのある背筋。
……重力を無視した尻肉。
扇情的だ。
しかし幾ら眺めたって、ただの目の毒だ。
欲求不満が募るだけだろう。
「そのままでいらしてください
フェイシャルケアをするので」
ウェットティッシュで手を拭き、戻ってきたスミカは
そうアナウンスしてきた。
もう、俺の望む流れとは完全に別方向だ。
かけ離れている。
どうでもいい気分だ。
* * *