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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第3章 理と情のはざまで
「リップも、ハンドサービスも
ちゃんと習得したから……できるよ」

弁解するように言いながら
スミカは、利き腕をゆっくり伸ばす。

俺の根元に、細指を寄せてきた。
指で輪を作り、柔らかに握り締めてくる。

その瞬間から
痛快な触感が、ジワッと来た。

「……今日は、ヘンなんだ」

合成音めいた、声。
そんな第一印象だった。

感情的なイントネーションが加わると
それは紛れも無く、スミカの肉声だった。

印象は、劇的に変わりつつある。


肉茎をゆっくり、なぞりあげてくる。
もう一方の手を添えてくる。
袋を包むかたちで、さすってくる。

スミカの指の感触が、茎に滲む。
染み渡ってくる。

「あぁ、いい……」

力加減は 注文する必要もなかった。
急所への手技になっても
センスは、抜群だった。

筋ばったラインを伝い、しごいてくる。
徐々に滑らかに、シフトしていく。

スミカの貌はボッと上気している。
それでいて
マッサージに集中し、冷静さを取り戻している。

はれぼったい目尻で
凝視している。俺の陰茎を……


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