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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第3章 理と情のはざまで
手のひら、手先のたおやかな接触面。
そこから心地よい甘味が、幹にじわりと浸みる。

俺は感触をスミカに伝える。今までと同様だ。

「ああ、染みる……
もっと良くなりそうだ、硬く……」

「黙ってて」

唐突にスミカがとがめてきた。

「あんまり喋ったらダメだよ……
恥ずかしいんだからッ……」

小声で、たしなめてきた。
例えれば、冠婚葬祭のような儀式の場で
親が子を叱るような、そんなニュアンス……

はじめ、何を言いたいのかよく判らなかった。
黙って感覚に集中しろと、言いたいのか?
俺はやんわりと、抗議した。

「でもマッサージされて、気持ちいいんだ。
声をだすのは当然だと、思うんだ」

「……くすぐったいの」

「え……?」

「あなたの言いかた、恥ずかしいの」

そう言いながら、スミカはしごいてくる。
感情が乱れた所為だろうか……
動きにぎこちなさが混じる。

「褒められるの、嫌なのか?」

「そんなことない。嬉しい……」

俺は幹への感触を味わいながら
頭を整理しようと、努めた。

嫌がってたわけじゃ、ないのか。
俺の喋り方がまずかっただけか?

スミカの手の動きが、うねる。
規則的な上下運動ができなくなってくる。
切なくこねくりまわしている。

精緻なコントロールから
幼稚なまでの蠢きへと、堕ちる。

あの時と一緒だった。
あの舌での、くるおしい奉仕と一緒だ。


喋り方を変えさせると、スミカの印象も変わった。
女性アナウンサー調の怜悧な語り口が
一気に、丸くなった。

いいじゃないか。
そう思う。思ってみれば
もうこの女に文句をつける要素は、無い気がする。

いい娘だ……
そう思うと、更に充実した。

* * *
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