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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第3章 理と情のはざまで
「オイル、貸して」

そう頼み、オイルの残ったポットを持ってこさせた。

両手の平を上にして、差し出す。
スミカはゾクゾクと震えながら
俺の手に、オイルを垂らした。

「…………」

聡明な娘だ。もう、ことわるまでもない。
スミカは口をきゅっと結び、顔を逸らした。

俺に向かって、双乳を突き出してきた。

瑞々しい両の膨らみに
ぬめるオイルを、塗りひろげた。

ジャスミンの芳香が、また濃くなった。

起き上がった体勢だ。
スミカのボリュームあるバストは
胸板に大きな陰をつくっていた。

片手で持ち上げ
下端まで遺漏なくオイルを塗った。
挑発的なまでの、重み。

手を離すと、ヌルンっと震えつつ
もとの体勢に戻る。
立ち上がった乳輪の先まで、濡れ輝いている。

「ハーッ……ハーッ……」

スミカの吐息が、芳香と混じっていく。
この娘もあきらかに、昂揚している。

俺のほうも、性的興奮はMAXに、近い。
しかし不思議なほど、落ち着いていた。

醒めているのとは違う。
思考がクリアになっている。
自己の高揚感すら、一歩引いて観察できる。

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