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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第3章 理と情のはざまで
スミカがアラームを止める。
すぐ戻ってくる。

その瞬間、俺は
情けない表情だったハズだ。

ダメでもともと
延長をもちかけてみる。

それは決定事項だ。
もう辛抱たまらないからだ。

でも断られるかもしれない。
というか、断られる可能性のほうが、高い。
圧倒的に高い。

断られたら、ショックだ。
不発なものを抱えてお別れするのは

切ない。
情けない。男として恥ずかしい。

そんなナイーブな気持ちが
顔に出てしまっていただろう。

それでもスミカの対応が
気になって仕方ない。

スミカが何と言うのか

俺からどう切り出すべきか

一瞬のあいだに
思考が 堂々めぐりしていた。

だがその思考を

スミカは、易々と打ち砕いた。



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