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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第4章 白い香り
スミカの唇は、ひたすら吸い付いてくる。
何の技巧も感じない。
ただ 柔らかい熱気が伝わる。

その感触に夢中になってしまう。
他の事を忘れ 上唇と下唇を
交互に、ついばんだ。

たまらず呻いていた。
目隠し状態で受けた、あの淫夢と同じだ。

テクも何も無い。熱烈にキスを繰り返し
しきりに舌を差し出してくる。
もう誘惑に勝てない。

ネットリと 舌を舌で抱きすくめた。
そのままスミカの口腔に押し入った。

「ウアンッ」

迎え入れるスミカの呻き。
俺の脳裏に白熱した灯がともる。


手と手でのセックスも、心地よかった。
しかし、こうして舌で絡み合うのは
更に濃密な快感がある。

味覚を持った粘膜で、抱き合う。
スミカを味わいながら
スミカを感じさせる快感。

心地よい重み……
スミカがしなだれかかってくる。

オイルと汗にぬめった背中を、抱きとめる。
さすりあげると、舌がより熱っぽく絡んでくる。

若くしなやかな背中が、クネクネとうねる。
舌セックスで理性がとろけ、野生が露わになる。

愛らしく絡んでくる舌を存分に抱いた。
そうしてから 両手を取って股間に導いた。

「ウァ……」

そこは屹立したままだ。
スミカとのディープキスで新鮮な興奮を得て
ますます充実している。

両手で、握り締めてくる。
やはり技巧を凝らそうとはしない。
両手でペニスにしがみついてくる。
そしてただ、くねらせている。

それだけで甘美な喜悦が、染みる。

舌でのセックスも名残り惜しい。
永遠に楽しみたいほどに。

だが愈々(いよいよ)、してもらおう。
この発情した舌で……

口腔から己の舌を引き抜き
結合を解いた。

「リップして」

「……ウン」

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