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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第4章 白い香り
* * *

一緒にシャワーを浴びて
帰りは駅前までスミカを送っていた。

さえない国産車の助手席で
スミカは落ち着きを取り戻している。

「マッサージは、本当に覚えたてだヨ」

「信じられないね。あんなに効いたのは
はじめてだ。10歳は若返った!」

「そうですか……」

「あと、アロマオイルは凝ってたね
地味にいい味出してたと思うよ」

「アロマは前から好きだったから
独学でやっているんだ」

……やはりそうだったのか。
随分凝り性なのだろう。

それにしても、印象が変わったものだ。
夕方に出逢った時は、機械人形のようなイメージだったのに。

新人というのは本当だったようだ。
風俗系のエステでは、客に丹念なマッサージを施す。
充分にリラックスさせ、その上で
勃たせて、仕留める。

スミカの性技は、ド素人レベルだった。
それでも当初の客を満足させられたのは
事前のマッサージで成功率を高めていたからだろう。
ヘルスなどでは通用しない手だ。

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