この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第5章 SUMIKA
「あいたたたっ」

男性客が奇声をあげた。
スミカがわざと、力加減を変えたのだろう。

「ちゃんとマッサージですよ……」

「なんだよオイ、怒っちゃったの~?」

「へいきですよ」

スミカは朗らかに声をかけている。

それから、マッサージのリズムを変えている。
男性客の脛の辺りをとらえ、ほぐしている。

軽やかで したたかな動き。
掌全体でほぐす動きをしながら
彼女の人差し指は、男の足にピタリと喰い込んでいる。
その技術には、更に磨きがかかっている。

「おお~……」

まだ何か言いたげだった男性客は
感嘆の声をあげて、大人しくなった。

「意識を、集中してくださいね」

スミカの美声が、明朗に響いた。
優しく諭すようでもあった。
でもどこか、寒気を覚えるようでもあった。

合成音のようだった。


下肢への施術は続けられた。
男性客はやがて黙っていた。

陶然と委ねられた脚を
スミカの細腕が完全に捕らえていた。

静寂のなか
スミカの手だけが 躍動していた。
そこから、アロマオイルの香りが拡がっていた。

その動きが
室内のすべてを 支配していった。

* * *
/103ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ