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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第5章 SUMIKA
スミカは腕組みしたまま
かなり長い間 俺を見据えていた。
表情は見えないままだ。
白衣と短髪のシルエットが
溶け込むように 眼に焼きついていく。
白い影
そのシルエットが
するりと横を向いた。
清楚な着衣の輪郭が
甘くくびれたラインを形造った。
施術室の壁際へと歩き
そこで背を向けた。
整体器具や精油の並んだ棚から
キャンドルと小鉢を取り出した。
すぐ傍のワゴンにキャンドルを置き
火をともした。
それが済むと部屋の入り口に行き
室内灯を落とした。
仄(ほの)かに明るい
蜜蝋のキャンドルライトの光だけが 残る。
微かに揺らめいている。
「出て行ってください」
スミカはもう一度言うと
あとは俺など居ないかの様に、ふるまった。
もういちど棚の方に行き
アロマオイルの小瓶を幾つか取り出した。
蓋を開け
火の灯った蝋燭へと 静かに注いだ。
蓋を閉め
別の小瓶からも 僅かにオイルを注ぎ足した。
蝋燭の灯火が、微かにゆらめいた。
それが済むと
スミカはファッショングラスを外した。
無造作にかぶりを振った。
ショートボブの毛先が さらりと舞った。
腰掛けている俺のすぐ傍
手を伸ばせば届くほどの位置で。
かなり長い間 俺を見据えていた。
表情は見えないままだ。
白衣と短髪のシルエットが
溶け込むように 眼に焼きついていく。
白い影
そのシルエットが
するりと横を向いた。
清楚な着衣の輪郭が
甘くくびれたラインを形造った。
施術室の壁際へと歩き
そこで背を向けた。
整体器具や精油の並んだ棚から
キャンドルと小鉢を取り出した。
すぐ傍のワゴンにキャンドルを置き
火をともした。
それが済むと部屋の入り口に行き
室内灯を落とした。
仄(ほの)かに明るい
蜜蝋のキャンドルライトの光だけが 残る。
微かに揺らめいている。
「出て行ってください」
スミカはもう一度言うと
あとは俺など居ないかの様に、ふるまった。
もういちど棚の方に行き
アロマオイルの小瓶を幾つか取り出した。
蓋を開け
火の灯った蝋燭へと 静かに注いだ。
蓋を閉め
別の小瓶からも 僅かにオイルを注ぎ足した。
蝋燭の灯火が、微かにゆらめいた。
それが済むと
スミカはファッショングラスを外した。
無造作にかぶりを振った。
ショートボブの毛先が さらりと舞った。
腰掛けている俺のすぐ傍
手を伸ばせば届くほどの位置で。