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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第5章 SUMIKA
整った美貌が 俺を見据えている。
ゆらめくダークオレンジの光源

舐めるように照らされて
官能的だった。

スミカは無表情だった。

ただひたすらに 挑発的だった。

何も手出しできず 見つめていた。


俺のなかに 衝動だけが渦巻いている。
疾走しようと 溜めに溜めた衝動が
いま 手綱を引かれて立ち尽くしている。

御(ぎょ)されているのだ。

スミカに。

だらしなく勃起しきった下半身を
露出したまま

おあずけを食って見つめていた。


おぼろげな光源のなかで
スミカはこころもち見上げて
俺を見据えている。

無表情だ。
瞳は 全く動じずにこちらを向いている。
明確な意思だけを、感じる。

スミカは俺を見据えたまま
ゆっくりと 身じろぎした。

肩から

着衣の胸

腰 わずかに覘く恥丘のふくらみ

……緩(なる)やかに くねらせた。


瞳と 仕草に 誘われるように
手をのばし スミカに触れていった。

拒みもしないし
受け入れもしない。

正面から抱きとめた。
もう腹が据わっていた。

* * *
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