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第5章 SUMIKA

……施術台の上で
スミカは靴だけ履いている。
あとは　すでにヌードだ。

横ざまに寝て喘ぐ裸体に
添い寝する格好で　背後から愛玩している。

プリプリと張ったバストを揉みほぐす。

白い施術衣を着ていた時には
曖昧で　美麗なラインを見せていた。

今は　皮を剥いた果実のように
瑞々しく張り出している。

「ｳｱｱ……」

スミカの興奮ぶりが伝わってくる。

明らかに　感じ方がヘンだった。
スミカの肌は　トロッと脂をひいたように
ぬめりを帯びて　照り輝いている。

蝋燭の灯りに
焙られて　溶け出していくような感触

俺を拒むような素振りで挑発しておいて
そのくせ　どこまでも無防備に発情している。

もうどんな愛撫を加えても
その度にスミカの肉体は
悶えてくねっていた。


片腿を抱え上げて結合した。

「ハゥゥｰッ!……!!」

掠（かす）れた喘ぎ　
熱くしたたかな　粘膜の結合感

結合し　押し付けて
また引き抜く。

性急な動きは一切せず
ただ弄ぶように、何度も
挿入し、引き抜いた。

そのたびにスミカは
どこまでも乱れていった。


……俺には　今でも判らない。
スミカがこんな態度を取る　理由が。

これほどに俺を誘惑して
何のメリットがあるというのか。

『誘惑』などという表現もそぐわない。

時には冷たく突き放し　拒む。
それで俺が昂ぶるのを知っていて　
挑発してくる。

「何故だよ」

我慢ならず
そう問いかけていた。

スミカの耳の裏に　口を寄せて。

サラサラと揺れるショートボブ
うねる背筋

汗ばんだ　３Ｄモデルのような肉体
その胎内に向けて

熱くたぎった性器を押し付けながら。