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ジャスミンの芳香~悦楽エステ令嬢~
第5章 SUMIKA
問いけけに 答えはない。

ただカラダで応じ
透き通った喘ぎ声が
妖しいトーンで漏れ続けている。


横ざまの楽な姿勢で
スミカへの抽送は思うままに行えた。

スミカが乱れやすいリズムは
もう充分把握できていた。

スミカ自身、妖しい香りを吸い込んで
トロけきっていた。

「ヤンッ、アウンッ…!…!」

うねるような蠕動と
ギクギクとひきつるような震え
それを 交互に繰り返していた。

ボディ全体も。膣の粘膜もだ。

俺の背筋に 
心地よい満足感が駆け上っている。

それでも 射精はまだ来なかった。

心の底までスミカに心酔し
すべて預けきっているようでいて

それでもまだ
疑念が残り続けている。

(何故だよ)

これだけ感じて
切れ目の無い快楽の波に
飲まれ尽くしたような反応をするスミカ

それでも
不意に俺を突き飛ばし
あらゆる期待を打ち砕いてくるかもしれない

そんなスリルが
常に残されていた。


振り払いたかった。


背後から
スミカのヒップへと
ひときわ強く打ち込んだ。

「あっ」

今度は、引き抜いたりしなかった。

2度、3度、さらに続けて
ヒップを打ち叩いた。

「ああっ、ア~~ッ」

美麗な声に、たちまちくるおしいトーンが混ざった。
それは打ち込む度にエスカレートした。

「ヤンッ!アッ!アッ!アアッ」

短髪を振り乱し
乱れに乱れた喘ぎ声をもらすスミカ。

もうすでに、幾度と無く
エクスタシーを味わっているハズだ。
存分に手ごたえは、あった。

* * *
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