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第12章 それでもあなたを

「毎日何回も果ててんのに
欲張りやな藍ちゃんは」



「だめ…？」




三人での生活を始めてから変わったのは
藍が自ら求めるようになった。
されるがままの藍が今では
二人を誘うよに…




「だって、疼くの…足りないって」




おかしくなっていく体に戸惑いながらも
快感を欲しがる体は誤魔化せない…
淫らでやらしい、分かってる…
それでも求めてしまうの…
数日の生活の中で私は
欲望に逆らえなくなった。
まるで早く思い出さなければと
脳が焦らすように…




「無理する事ないよ」




陸には分かっている。
藍が焦っていることも
体の変化も…




「せやで、藍ちゃん」




それは雅も同じだった…





「でも、っ…」




早く思い出さなきゃって。
思い出そうと体が求めるんだもん…
体は知っているの…過去を
だから求めようと疼くの…
頭は付いていかないのに…