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彼依存
第14章 忘れないと誓う
「本当にいいの?
結構痛いと思うんだけど」
「かまへんよ
そんかわり、綺麗に仕上げてな」
消毒液の充満した室内。
器具が並べられた机。
壁一面に貼られた紙には
下書きのデザインや写真たち。
小さなスタジオの一室に
いかにもな男と向き合って座る俺は
昨日18才を迎えたばかりだ。
「護ってくれたらいいね 」
「ほんまやで、護って欲しいわ」
誰でもいい
俺を見放さず
側におってくれたら…
「じゃ、はじめようか」
「たのんます」
無機質なベットに横になり
俺は静かに目を閉じた。
何か変わると信じて…
変わって欲しいと願って…
まだ、弱かった俺がここにいる。