この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
彼依存
第14章 忘れないと誓う

「雅、これなんて書いてあるの」



「これか?」




Tシャツを少し捲ったとこ
骨盤上あたりに入った墨。
シンプルにそれだけが施されている。




「これって、字?だよね…」



「仏さんの名前やわ
梵字言ってなこれは普賢菩薩いうねん
で、これが蓮の花」



「菩薩…?」



まだ理解できてない顔の彼女は
首を傾げながら
肌に指を這わし字をなぞってみせた。




「痛くなかった?」



「痛いは痛いけど泣くほどやないしな
こんなもんか、程度やったわ」



「ふふっ、強がってる」




掛け布団にくるまり
少しだけ顔をだし
馬鹿にしたように笑っている。
そんな仕草ですらが可愛くみえる…




「仏ね…その時さ
何を仏様にすがってたの?」



すがる…



「離れずおってくれって」



「誰に?」




「誰でもや
藍ちゃんもやし、オカンもオトンも
俺の回りのやつが
離れていかんように」




「そっか、私は一緒だよ」




その時はほんまに
一緒に居れるって思ってたし
彼女の言葉に疑いなんかなかった。





/191ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ