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彼依存
第15章 ステージ8


「この部屋にはフックなんて
いらん思ってたけど
付けといて良かったわ」



手馴れた様に藍の両手首に
革製の手枷をつければ
壁に付けられたフックに引っ掛ける。
両手を挙げた状態だと
自然に胸が突き出て
豊満な胸が更に強調された。
軽く膝が曲がる程度の余裕しかない。



「店ん中、ミキチャン以外にも客居てるから
気持ち良くても声我慢してな?
可愛い声他人に聞かせたないねん」


「っ、うん…」



アダルトグッズが溢れかえる部屋
何処を見ても玩具、玩具、玩具…
見慣れた物から
用途不明の物まで…

箱をガサガサと漁り机に並べた。
雅が手にしたのは
正直何をするものか良く分からなかった。
見たことの無い小さな物
頭にはいくつものハテナが浮かんだ。



「それ何?」


「乳首に吸い付いて中でハケが動く
って、説明書には書いてあるけど
藍初めてのアイテムだね」



アイテムって…
使ったら経験値とか上がる訳?
陸さっきから凄く楽しそうだし…




「とりあえず付けてみよか」



淡いピンクのブラウスのボタンを外され
曝け出された胸はやたら心拍が早く
ドキドキと音が自分でも分かった。
それに、何もしてなくても…



「乳首立たせて待ってたん?」



「っ…」



咄嗟に出そうになった言葉"違う"は
ぐっと飲み込んだ。
だって、違わない。
雅が言う通り期待して待ってたの
乳首への刺激を、固くしながら…




乳輪ごと吸い付くそれは
固くなった突起を更に起たせる。
肌に冷たく吸い付いたと思えば…
無機質な機械音が鳴り響いた。



「んっ、ふ…ぁ…」



知らない感覚が襲う。
中でハケが忙しく振動し突起で遊んだ。



「どんなん?」


「わかっ…ない、っ…
く、くすぐった…い」


「ほんまにくすぐったいだけ?
じゃ、もっとキツく吸いあげよか 」



張り付いた物の中の空気を吸い
より真空に近づける。
若干痛みが走るそこに優しくハケが触れた…





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