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彼依存
第15章 ステージ8

「いっ、た…ぁ、んんっ」


咄嗟に出てしまった甘い声。
何とか押し殺すよう歯を食いしばり
くぐもった声を漏らす。


こんな状況で痛いのに凄い気持ちいい。
なんとか保てている理性も
もつか分からないよ…
必死に我慢しているつもりなのに
結果それはつもりでしかなくて
私の淫らな声は漏れちゃうし
人に聞かれたくないのに
我慢ができないよ。



「ごめ、っ…声我慢でき、な…い」



「そんな可愛い事言われたら
もっと虐めたくなるやん」



雅の手はクリップの先にぶら下がる
銀色に光った小さなローターに向かう。
きっと大した振動は無い筈だが
今の藍にとっては脅威でしかなく
涙の滲む瞳は次の行動を拒んでいた。
小さく首を振った藍は強く瞼を閉じ…
声にならない声を漏らすしかない。



「くっ、うぅ…っんん、はぁ、ぁっ」



控えめな振動は固く熱くなった突起に
刺激を与え続ける。
変化の無い刺激は休む事をせず
ただただ藍を悪戯に虐めていた。



「藍ちゃん、感じてるとこ悪いけど
これの感想教えてくれへん?」



パッケージを手にしながら
横目に藍の震える姿を視界に入れ
pop用の紙をひらつかせる。
本当はpop作りなんて二の次
藍自らやらしい言葉を言わせるのが目的で
誰かにバレるかも知れないという
このシチュエーションの中で
乱れてしまう事を藍に自覚させたかった。

それ位、淫らなのだと。



「や、っ…わか、っ、ない…」



「藍ちゃん、頼むわ
一応これも仕事やからさ手伝ってや」



「いっ…痛いっ、のが…きもちっ、い…」



「それだけなん?ローターは良くないん?」



「ローター…っ、も…気持ちい、い…」




詰まる息を整えたくてもさせてくれない。
出てくる声は震えか細く、弱々しい。
途中甘く鳴く藍が二人を興奮させる。
快楽に耐える姿が
声を殺す仕草が
震える小さな体が
全て可愛く思え抑えるのに必死だ。




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