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彼依存
第15章 ステージ8
「い、っ…イくっ、イちゃうっっ…」
大きく弓なりに反らした体が
何度かビクビクとなると体の力が抜けた藍。
立っていられないのか
吊るされた手だけで体を支えている。
紅く擦れた手首…
フックから外してやれば力なく床に
座り込んでしまう。
「藍ちゃん、気持ち良かった?
乳首しか弄ってへんのに
豪快にお漏らしイキしてたで」
床を見れば自身の体液で濡れ
下着も冷たくぐっしょりとしている。
恥ずかしい筈なのに
その光景を目の当たりにし
また、下半身が熱くなっていく…
まだ息の整わない藍を
椅子に座らせる陸は手際良く
両手足の拘束を始めた。
椅子の足に足首を
肘置きに手首を
背もたれに胸から上と上腕を…
「陸…」
「ん?大丈夫だから」
不安気に名前を呼んだのに
根拠のない返事がかえってくる。
きっと大丈夫の前に付く言葉は
"気持ちいいから"だと思う…
次は何をされるの?
期待は膨らみ絶頂を迎えたばかりの体は
早く次の刺激が来るのを待っている。
未だ冷めない疼きを早く解消したい
擦り合わせる事が出来ない腿に
若干力が入り主張する。
「残念、藍ちゃん今日は此処お預けやから」
指先が濡れた下着越しに割れ目をなぞる。
それだけなのに、甘い吐息が吐き出され
より強く主張するように腰が揺れた。
お預けだと言われたばかりなのに…
「んっ、や…もっと触って…?」
甘えるような仕草に声を出したのに
二人は触れてくれない。
乳首だけじゃこの疼きは
止まらないのに…
「ねぇ、お願い…」
ちゃんと触って欲しい。
お預けなんていやだ。
切羽詰った声で頼んだのに
こんなに懇願したのに何で…?
「おねだりは帰ったら聞いたるわ」
ふわり優しく笑う雅は可愛いのに
今は悪魔にしか見えない。
拷問?生殺し?
「二人共意地悪だよっ…」
「今更だろ?」
雅だけじゃなかった…
もう一人鬼畜悪魔がいた。