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彼依存
第15章 ステージ8


波が押し寄せてくる。
そして何事も無いように引き
頭を躰を混乱させていく。
まただ、なんどこれを感じれば
このもどかしさから開放されるの?



「うっ、ふぅっ…んん」



だらしなく垂れ続ける涎は止まらない。
見えないし、動けない、人の気配を感じながら
絶頂を迎えられない私の頭は
もう、何も考えられない。
唯一、切に願うのは…
お願いだからイかせて。
それだけ




挟まれた突起の痛みは遠に消え
麻痺してきたのかダイレクトに感じる振動。
だが規則的な振動が物足りず
押し寄せてくる波も僅かになる。



足りない。

足りない。

足りないんだってば。




苛立ちにも近い感情が生まれ
この状況が嫌になってくる。
こんなの、生殺しじゃない…



そんな時絶望に光が差したように
ドアが開く音がした。
もう、誰だっていい
早く私を開放して欲しい。
頭を振り乱し声にならない呻きを上げ
必死に懇願している私。
きっと傍から見れば滑稽だろう姿…
形振りなんて構ってられない。



「っ、ううっ…ん…ふぅ、んっっ」



お願い、早く、私を…






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