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彼依存
第15章 ステージ8


スタッフルームを片付け
お持ち帰りの玩具を鞄にしまい
雅は部屋の明かりを落とした。
疲れきった躰を陸に預け
ゆっくりとその部屋を後にする。


「あれ…っ?」


来た時に居たはずの店員さんが
店内に居なかった。
照明も薄暗く落とされていて…


「お店…しめた、の?」


「言ったやん
藍ちゃんの声聞かせたないって」



最後のお客さんが帰った後
店員さんも上がらせて店閉めしたらしい。
入った時にはopenの文字がか掛かっていたのに
今はひっくり返されcloseになっていた。



「いいの?閉めちゃって」


「ええねん
暫くしたらミキちゃん来るから」


「自由…なんだね」


「俺の店やからええの」




何故か自慢げに店を眺め顔を縦に振り
満面の笑みでそう言った。
雅はこの場所が好きらしい。
自分の店が…。
新しくみた雅の表情は穏やかで柔らかかった。




車に乗り込み間もなく私は意識を手放し
深い深い眠りにつく。
大好きな歌が流れ
甘い香りが漂う車内で
陸の肩に頭をもたれかけ…
静かに寝息をたてる。



何か夢を見た気がしたけど
目が覚めた頃には何を見たかなんて
覚えてなかった。
きっとどうでもいい夢…

大きな欠伸をして腕を目一杯伸ばし
外の空気を肺に取り入れる。

空はオレンジに染まり何故か切なく感じた。




「藍ちゃんいくで」




立ち止まって空を見上げる私に
雅の明るい声が降ってきた。





「ほら、早く」





陸に手を引かれ足を進める。





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