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彼依存
第16章 理想の家族
部屋の前、手にしたリモコンを
無意味にカチカチと遊ぶ。
すると戸の向こうから微かに聞こえる
あいつの甘い声…
「っ、ん…ふぁ…ぁ…」
面白い玩具を見つけた。
瞬時に頭に浮かんだんだ
飽きるまでこいつで遊んでやろうって…
「何してんの?」
「っぁ、あ…取っ、て…
も、やだ…んっっ、はぁ」
「その手何してんの?」
「おね、が…っ…ぃ…」
質問に答える訳でもなく
ベットに横になりながら
べったり濡れた下着の
玩具が入っているそこを押さえ
甘ったるい表情で懇願してくる。
「答えたら出してやるから
なぁ?その手何してんの?」
「わか…っ…な、いっ…
お願…い、早くっ…うっんぁ」
スカートが捲れ上がっても隠さずに
躰を何度も捩り息を乱す。
絶頂の迎え方を知らないのか
布団にそこを擦り付ける仕草…
俺が見ているにも関わらず
はしたなく乱れ声を漏らす…
「っ…」
嘘…だろ?
俺今、こいつを可愛いとか思った?
いや、待て…
AV見るのと一緒だろ?
こいつで反応したんじゃない…
生理現象だ…
ふと下半身に目をやれば
質量を増しだした俺自身。
服の上からでも分かる…
窮屈そうに主張するそれ…
何度かこいつを無理矢理犯してきたけど
反応なんかしなかった。
大体自分で扱いてから起たせてたのに…
おかしいだろ…
淫らに悶えるこいつを見て
反応するとか絶対おかしい…
「お、にっ…ちゃんっ…出して、んっぁ」
我慢出来ないのか
下着をずらし自ら出そうと指を当てるが
玩具を出すのに指を入れる事が出来ない。
何度もお兄ちゃんと呼ばれるが
そんな事よりも頭を整理する方が優先され
藍の声は全く聞こえていなかった。
「やっぁ、ぁ…あっ、もっ…っ」
声のトーンな上がった時
我に返り藍に目をやれば
躰を痙攣させぐったりとしていた。
シーツに大きな染みが出来
押し出されたのかベットの上で
振動を続ける玩具…
「あぁ、イったの?」
自身の動揺を隠す為
素っ気ない態度で見下すが
前とは違って見えてしまう。
そんな事を悟られないよう
スイッチを切り玩具を回収すれば
何事も無かったように部屋を出た。