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彼依存
第17章 複雑な関係
見た目は怖いのに
とても慈愛に溢れている雅。
いつも包むように愛を囁き
優しく触れてくれ
溢れんばかりの愛をくれるの…
知的であまり言葉にしないけど
私を心から大切にしてくれる
血の繋がらないお兄ちゃん。
不器用なくせにストレートに愛を
ぶつけてくれて
守るように見守ってくれるの…
「藍はただ気持ちよくなってればいい」
「藍ちゃんの鳴く声がたまらんわ」
いつもそう…
何も考えられなくなるまで
何度も何度も絶頂を迎えて…
苦しい程に包まれ…
熱い口付けをする…
私が望んでたの。
「壊れちゃうよ…」
壊されたいの。
「もう無理…」
もっと壊して。
「死んじゃうよ…」
それでも壊して。
世間でおかしいと思われる概念を
何もかも壊してしまいたい。
私達は異常、その異常が普通になるよう
小さな世間での常識を概念を
壊してしまいたいの。
おかしくたっていいから
理解されなくていいから
私達だけが分かっていればいいから
おかしいのかもしれないと感じる
私の中のくだらない常識を概念を
全て壊してしまって…
陸と、お兄ちゃんと、私だけの世界。
もうそれだけでいいよ。
「2人が私を異常にしてくれたんだよ」
「異常でええねん」
「理解なんていらない」
墜ちていくの
二人から注がれる狂愛に
抜け出せないほどの深愛に