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彼依存
第2章 ステージ1


「お疲れ藍ちゃん
お迎えきたでぇ」


会社を出て最寄りの駅に向かう。
改札を通る前に声がかけられた…


「み、やび…君…」


「なんや、なんや…藍ちゃん
不審者見るような目してから」


「そんな事は…」



そんな事あるわよ。
どう考えたって不審者じゃない…
駅で待ち伏せして
こんな下着陸に渡して…
あ…下着…?
そうだ今履いてるんだった…



「どう?
履き心地は?」



私の心を悟ったかのように
背後に回った雅は
お尻をひと撫でした。

動く度にギチギチと軋み
割れ目はトロトロに溢れ
もどかしさで疼いている。



「感想は家で聞こな」



有無を言わせず車に案内される。
助手席のドアを開けられ
「どうぞ、姫」と茶化された…


煙草の匂いが充満した車内。
雅の見た目に似合わず
小綺麗にされており、
シルバーのチェーンがミラーにかけられている
それは雅らしいなんて
車内を見渡しながら考えた。



「なんかえぇもんでもあったか?
欲しいもんあればやるで」


「いや…いいです…」


「そやな
俺がアクセなんてやったら
陸が怒るわな
藍ちゃん宝物やから」


「はぁ…」




宝物…ね…
宝物って言うわりには
雅君には触らせるじゃない…




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