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彼依存
第4章 秘め事



「母ちゃんとは?
連絡取ってんの?」



「いや、絶縁状態だな
相当キレてたから」



「そりゃ地元おられへんな
陸から連絡来んかったら
俺もここ来てへんで」



「迷惑だろ」



「いやいや
また藍ちゃんに会えて
涙出るくらい幸せですわ」



「似てるな」



「ほんまやわ」




こんな事でいいのか?
正しいかどうかなんて
判断できる余裕ないんだ。

今はただ…
何も知らない藍を
俺の手から離れないように
捕まえておく事しかできない。



沢山味わって…甘い蜜を
俺から逃げられないように。
沢山鳴いて…可愛い声で
それが藍なんだから。




「じゃまた連絡する」



「はいはい、またな」




別れ際雅が手渡したUSB。
藍の乱れる姿が
しっかりと撮られていた。




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