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第4章 秘め事

《良く撮れてるやろ？
途中陸の名前呼ぶところなんて
最高やない？抜いたらあかんで(笑)》



「前から思ってたんだよな
雅…やっぱり素直なバカだ」



もう、遅いんだよ…
動画見る前に
リアルタイムで抜いた。
名前呼ぶなんて卑怯だろ？
立たない訳ないじゃないか。



ﾊﾟｿｺﾝに映し出された藍。
近づいてきている…
もう少しかな…
本当の藍は手に追えない淫乱で
恥など感じないんだからね。




「昔を思い出すな」



呟く声はとても悲しそうなのに
どこか喜んでいる。
もどかしさから来る悲しみと
また1から育てあげられる喜び…



「俺は異常なんだよ」



ﾊﾟｿｺﾝを閉じ
藍にメールだけして眠りにつく。



《今日も言われた通りできたかな？》



聞かなくても分かる。
藍の部屋にあるカメラで
全部見れちゃうからね…

ほら、また名前を呼ぶんだ…
その可愛い声で…