この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼依存
第6章 ステージ4
「何コレ…取れないし…
また鍵かけられてるの?」
鏡の前に立ち
何とか脱ごうと試みた。
脱げる訳なんてないのに…
だってあの下着みたいに
ギチギチのレザー生地に鍵…
「きっと雅君から…か…」
動く度に中に入った物が
存在をアピールしてきて落ち着かない。
それに…
もう溢れる位濡れてきてる…
♪~♪~♪~
携帯から陸専用の着信音が流れる。
机の上で震える携帯は
朝から軽快な音を流し
今の心情には合わない
今時のラブソングだった…
「もしもし、陸…?」
「おはよ、藍」
「ねぇ…コレ…」
「外してあげるからおいで」
「このまま外行くの?」
「今から駅に向かって
会社とは逆方向に5駅
そこで降りたら電話して
場所まで案内するから」
「えっ、ちょ…」
ちょっと待って…って
何で切るかな…
服を着替え鞄を持ち
家を出る足取りは重たかった…
こんな状態で5駅なんて…