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彼依存
第6章 ステージ4



「何コレ…取れないし…
また鍵かけられてるの?」


鏡の前に立ち
何とか脱ごうと試みた。
脱げる訳なんてないのに…
だってあの下着みたいに
ギチギチのレザー生地に鍵…


「きっと雅君から…か…」


動く度に中に入った物が
存在をアピールしてきて落ち着かない。

それに…

もう溢れる位濡れてきてる…




♪~♪~♪~



携帯から陸専用の着信音が流れる。
机の上で震える携帯は
朝から軽快な音を流し
今の心情には合わない
今時のラブソングだった…



「もしもし、陸…?」


「おはよ、藍」


「ねぇ…コレ…」


「外してあげるからおいで」


「このまま外行くの?」


「今から駅に向かって
会社とは逆方向に5駅
そこで降りたら電話して
場所まで案内するから」


「えっ、ちょ…」



ちょっと待って…って
何で切るかな…




服を着替え鞄を持ち
家を出る足取りは重たかった…
こんな状態で5駅なんて…





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