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彼依存
第6章 ステージ4
誰とも視線が合わないように
床ばっかり見ているのに…
突き刺さるような視線からは
もう、逃げられない。
朝だから皆寝てるんじゃないか…
そんな期待は一気に消された…
「り、っ…陸…足音が…」
「それは大変だね」
笑ってる…
止めてもいいなんて言ってくれない。
どうしよう…
本当にやだよ…
背後で止まる足音。
気配は感じるが振り返れない。
足が震えて息がつまりそう…
「たす、けて…陸…」
小声ですがるも
陸は助けてなんてくれない。
逃げろとも言ってくれない。
ツーツーッ…
ツーツーッ…
え…何で?
汗が吹き出て硬直する身体…
通話終了を知らせる音は
無惨にも耳に鳴り響く…
背後の気配は消える事無く
ジッと藍の後ろに立っている。
大きめの手がスカート越しに
お尻を撫で始める…
電車の揺れで身体が揺れるなか
それにわせて満遍なく…
「っ…やめ…て…」