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彼依存
第6章 ステージ4



車の後部座席
気になるのはいつものボストンバック…
私を変えていく玩具たち…

ほら…陸が手を伸ばした。
今日は何…
どの玩具で私を乱れさせるの?




「ん?藍…
もしかして期待してるの?」


「あ…えっと…」


「目が俺の手から離れないね」



私ったら無意識のうちに
陸が何を取るか目を離せなかった…
期待してるって思われちゃうよ。



思われちゃう…?

当たってるじゃない。

私期待してるんだから。

何を今更隠そうとするの?




「して欲しいことあれば言いなよ
俺たちは藍の為なら何だってする」


「藍ちゃんが喜ぶなら喜んでするわ」




私の為?

陸がしたいからするんじゃないの?

私を玩具にしたいんじゃないの?

陸だけじゃなく雅君まで…





「何で…」


「藍ちゃんは姫やからな」


「あー、姫か…それいいかもな
藍は俺たちの姫」




益々訳が分からない。
陸は彼氏だからまだしも
何で雅君まで?



「藍ちゃんこれからは
俺の事、君付けずに呼んでや」


「え…」


「ほら…呼んでみ」


「み…みや、び…」


「やば…それだけで起つわ」




口元を押さえ笑う雅は
嬉しそうに目元を垂らした…
あんな怖そうな人が
あんなにも優しく笑うなんて…



雅。

みやび。

ミヤビ…



あれ?違和感ないかも…
知り合いにミヤビなんて居ないのに
私の口から出る彼の名前は
とても自然で懐かしく感じた。



変になったかな…私…





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