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彼依存
第8章 ステージ5
ベットが軋み近付く雅。
彼が動く度にジャラジャラと揺れるアクセ…
痛々しく刺さるピアスたち…
私はじっと見入ってしまう。
「嫌やない?」
「うん、嫌じゃないよ」
「あかんよ藍ちゃん
俺抑えられんくなくわ」
「ん…?」
「前言ったんちゃうから
陸好みやのうて…
俺の好み…」
正面に座った雅は
私の肩を優しく抱き枕へと導く。
覆い被さった雅の体が密着すれば
私より早い鼓動が伝わった…
顔が近付く…
瞬時に瞼を閉じた私に
優しく触れる唇は
煙草の味と苺ミルクが混じった
不思議な香りがした…
「んっ…っ…」
抱きしめる腕に力が入り
熱が上がるのが分かった。
嫌じゃない…
陸じゃないのに…
私嫌じゃない…
「抵抗せぇへんの…?」
「本当の私を知ってるんでしょ…?」
「知りたい?」
「教えて」
「じゃ、素直に欲しがりな」
何度も重なる唇は
しっとりと湿り気を帯び
次第に舌を迎え入れるように
開かれていく。