この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼依存
第10章 ステージ6
少し痛むけど
沢山解してくれたからか
傷はできてないみたい…
ココに雅の…
「ん…っ…」
指先を少しだけ入れてみたけど
なんか違う気がした。
やっぱり自分でするのと
誰かにされるのは違う…
いや、誰かじゃくて雅か…
シャワーの音で全く気付かなかった。
脱衣所が開いた音に…
ガチャンと浴室が開けられ
鏡には裸になった陸が映る。
「えっ、ちょ…っと…」
焦って胸を隠してみたけど
そんなものは無意味で
いとも簡単に両手を掴まれ露わになる身体。
「藍、よく見せて」
「っ…」
止めて。
やだ。
嫌。
そんな安っぽい言葉…
もう忘れた…
だって胸隠したのも
こうされるって分かってたんだから…
「もう洗ったの?」
「まだ…」
「そっか、じゃぁ洗ってあげる」
蒸気のせいだけじゃない。
陸の視線で熱くなった身体は
素直に従っていく…
そうなるように調教されてきたから…
「うん、お願い…します…」
「お利口になったね
本当の藍までもうすぐかな」
シャワーを止めた陸は
私の愛用するボディーソープを手に広げ
少しだけ泡立てると
首筋へと滑らせていく。
乳白色の泡が…甘い香りが…
私を包んでいく。
鏡の前に立たされた私を
背後から手を伸ばし洗う陸は
じっと鏡から目を離さない。
私の表情、身体、息づかいを
しっかりと見ているから…
「んっ、ふ…」
やばい…
首しか触られてないのに…