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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第3章 偶然という運命の悪戯
「解毒の薬だ。とりあえず呑んでおけば大丈夫。多少の毒なら、これで毒は消える」
 法明は入り口にある水瓶から、あり合わせの器で水を掬って口をすすぎながら説明する。
「まあ、この様子では毒は塗られてなかったみたいだから、さほど心配はなさそうだけどな」
「法明はいつもこんなものを持ち歩いてるの?」
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