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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第3章 偶然という運命の悪戯
 法明が笑った。
「お前って、本当に面白い女だよな。やけに負けん気が強くて威勢が良いかと思ったら、妙に素直になるし」
 芳華が頬を膨らませた。
「何だか褒められてるのか、けなされてるのか判らないですけど」
 法明が手を伸ばし、また、くしゃっと芳華の髪を撫でた。
「そうか? 俺としては褒めてるつもりなんだがな」
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