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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第3章 偶然という運命の悪戯
「大変、もう陽が暮れたみたい。法明、あなたはそろそろ家に帰らなきゃならないんじゃない?」
 と、法明が少しの逡巡を見せ、思い切ったようにひと息に言った。
「なあ、俺を今夜は用心棒代わりにここに置いてくれないか?」
「ええっ」
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