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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第3章 偶然という運命の悪戯
「分不相応なところに嫁がせるために、父は色々と私に教育を施したの。それが皮肉な形で役に立ったわ。読み書きや計算はひととおりできるので、この辺の子どもたちを集めて教えてるの。生徒は殆どは商家の子どもだけど、申し出があれば、それ以外の子どもも受け付けるわ」
 法明は芳華の話にいちいち頷きながら聞き入っていたが、そのときは訊き返してきた。
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