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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第4章 求婚と蜜月
「法明、それはいや―」
 何だか彼に触れられた部分から、妙な感覚が身体中を駆け抜けていくようで、芳華はこれから起こることに本能的な恐怖を憶え、法明に縋り付いた。
「何で?」
 法明が優しく問いかけ、芳華はか細い声で訴えた。
「怖い。そこに触れられると、何だか自分が自分でなくなるようで怖いの」
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