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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第4章 求婚と蜜月
「雲さん? 何でお前があの婆さんのところに行く必要が―」
 言いかけて、法明が小さく叫んだ。
「もしかして、できたのか?」
 法明の言葉に、芳華は白い頬を染めながらも、しっかりと頷いた。
「今、三ヶ月の終わりだって。来年の六月には法明と私の初めての赤ちゃんが生まれるのよ」
「そうか、俺とお前の子どもが」
 法明の薄紫に染まった瞳にきらめく雫を見つけ、芳華は胸をつかれた。
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