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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第6章 真実を知る瞬間

「少し外でも歩きましょうか。こう毎日、閉じこもってばかりでは、気が塞いでしまうわ」
凜鈴は即座に頷いた。
「それはよろしうございます。少しは身体を動かされた方がお腹の御子さまにもよろしいかと思いますので、早速、参りましょう」
芳華は凜鈴一人を伴い、庭に出た。気持ちの良い春の朝である。うららかな陽が地面に降り注ぎ、木々の緑濃い梢が地面に光の網を描いている。春のやわらかな風が頬を撫でて通り過ぎる度に、その光の網がちらちらと揺れた。
凜鈴は即座に頷いた。
「それはよろしうございます。少しは身体を動かされた方がお腹の御子さまにもよろしいかと思いますので、早速、参りましょう」
芳華は凜鈴一人を伴い、庭に出た。気持ちの良い春の朝である。うららかな陽が地面に降り注ぎ、木々の緑濃い梢が地面に光の網を描いている。春のやわらかな風が頬を撫でて通り過ぎる度に、その光の網がちらちらと揺れた。

