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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第6章 真実を知る瞬間
「お父さま、まだ私は懐妊中なのですよ。しかもお腹もこんなに大きいのに、夜伽などできません」
 現実には今朝も空き部屋に連れ込まれ、一刻余りも皇帝に抱かれ続けていたのだが、そんなことを父親に言えるはずもない。石榴茶を取りに部屋に戻っていた凜鈴はあの後、芳華の姿が四阿から消えていたため、心配してさんざん探し回ったそうだ。
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