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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第6章 真実を知る瞬間
 あまりの剣幕に多少気圧されながら訊ねる。法明は笑顔になった。
「俺は生涯、お前以外の妃を娶るつもりはない」
 芳華は信じられない想いで彼を見つめた。
「でも、曺将軍のご息女を淑妃として迎えられるのでは」
「馬鹿だな。あれはほんの出任せ、はったりだよ、はったり」
「はったり、ですか」
 茫然として繰り返すのに、法明は頷いた。
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